門下生の中に、「ワークシェアリング」という方法を
簡単に受け入れている者がいることに驚いた。
なんという奇特な人物だ。
従業員を2倍にして、賃金を半分にしたいというのは、
経営者の理想だ。
わしだって、楽になるからそうしたい。
できれば正社員をゼロにして、非正規だけで、いつでも
クビにできれば、もっと都合がいい。
最近の経営者はそれを実行しているが、わしにはそれが
出来ないから困っている。
「ワークシェアリング」とは、給料30万円を15万円
にするということだ。
20万円を10万円にすることだ。
それで我慢が出来るのか?生活できるのか?
ますます結婚したくても出来ないという者が増えて、
また少子化が進むのではないか?
言っておくが欧州では「ワークシェアリング」を受け
入れる人が多い。
欧州人は労働を苦役と思っているから、給料が少なく
ても、休みの方を選ぶ。
そこは日本人とは違うのだ。
よしりん企画では、誰もそれを望まない。
秘書に向かって、わしが「そんなに忙しいならもう一人
秘書を雇おうか?」と言うと、「私の仕事が誰にでも
できると思っているのか!?」と怒り出す。
我が社では、誰も自分を交換可能な部品とは思っていない。
「ワークシェアリング」を言う人間は、自分が交換可能な
部品と思っているのだろう。
部品の値段を半分にして、部品の数量を2倍にしてくれ
と主張している。
実に奇特な人だ。謙虚な人だ。
日本人も欧米化が進んだのかな?